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■ボディカラー:ブラック×キャンディレッド×ゴールド ■シートカラー:ブラック ■排気量:1062cc
■車検:2年取得後渡し ■価格:2,280,000円 税込
1992年に国内二輪メーカーの自主規制により定められていたエンジンの排気量750ccの規制が撤廃され、
ついに人気空冷ネイキッド「ゼファーシリーズ」に1100ccのモデルが登場する。それが「Zephyr 1100」だ。
「漢カワサキ」と今も人気の絶えない「Zシリーズ」の流麗なデザインを踏襲し、
フラッグシップビッグネイキッドにふさわしい雄大で曲線美が美しいデザインとなっている。
搭載されるエンジンは、当時世界最速といわれた「Gpz」由来の水冷エンジンではなく、
グランドツアラーの「ボイジャーⅡ」の水冷エンジンをゼファーの為に空冷エンジンへとリメイク。
これをゼファー750のフレームではなく、新設計のフレーム開発し搭載したことからもKawasakiの本気度が伺える一台となっている。
こちらのゼファー1100はもともとは黒×金のゼファーストライプの外装だが、
2000年代に開催されたモーターサイクルショー、いわゆる二輪車の祭典にて展示車両として使われていた外装を移植。
黒をベースカラーとし、往年の火の玉カラーをキャンディレッドで再現。
さらに黒赤塗分けの間にはワンポイントとして蝶貝のような美しいゴールドラインが入り、
全体を引き締めながら高級感のあるカラーリングとなっている。
もちろん、純正カラーである黒×金の外装一式もストックパーツとして残っているため、
純正カラーに気分で戻すことも可能。前オーナーの愛情がここからも伝わってくる。
説明はいらないほどに品よくカスタムされているが、それもそのはず。
Zephyr 1100を3台乗り継いできた前オーナーがたどり着いたカスタムの答えは「軽快な足回り」。
カタログスペック値でいうと最大出力:93PS/8000rpm、
最高トルク:9.1kgf・m/7000rpmのビッグネイキッドにはこれ以上のパワーアップは不要と考え、
良く動き、良く止まる足回りを目指したという。
リヤサスペンションには王道のOhlinsサスペンション、ブレーキキャリパーも前後にBremboがおごられている。
バネ下重量の軽量化に一番寄与しているMAGTAN製のホイールもレース目的のマグネシウムではなく、
強度・耐久性を持つアルミニウム製のものをあえてチョイス。ホイールも純正がストックパーツとして保管されている。
マフラーは旧車でお馴染みのモナカ管を装着。
エキゾーストパイプの焼け色をリセットし、新たに駆ける思い出を刻んでいくのも楽しいかもしれない。
マフラーもノーマルマフラーがストックしてあるため、純正のグラスウールも温存してある状態。
走行距離も22,000km台という低走行。
エンジン内の摩耗も少ないため、これからのシーズンをぜひ駆け抜けていただきたい。
オリジナルはメッキの砲弾メーターだが、車体の雰囲気に合わせブラックアウトが施されている。
こうした小さなパーツ一つ一つのこだわりも車体の雰囲気を作る大事なファクターだとつくづく感じる。
目指したのは「70~80年代の往年を踏襲しながら、90年代テイストを貫く」デザイン。
生産年が90年代なだけにどうしても当時のデザインが色濃く反映される工業製品ではあるが、
それをすべて原点回帰させるのではなく、エッセンスとして加えていく。
まさにカスタムのお手本となるパーツのチョイス。ウィンカーボディ一つとっても、まさにそれが当てはまる。
ここまで綺麗にまとまったカスタム車両ではあるが、まだ完成には至っていない。
その続きは、ぜひあなたの目で確かめていただきたい。